ICタグで電柱の健康をチェック

asahi.comによるとNTT東西の2006年度分の
電柱7万本の点検が未完だったそうだ。
(2007.11.10の記事から要約)

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NTT東日本と西日本は、
2006年度点検対象64万本の電柱のうち、
7万本の点検を終えていなかった。


点検すべき電柱がリストから漏れていたり、
点検結果が「管理システム」に入力されていなかった例もある。
1987年以降、NTT2社の電柱倒壊は61本。
70〜80年代の防腐加工されていない電柱の、
ひびから染み込む雨水が鉄筋を腐食させたのが原因。
点検対象の電柱は2007年4月で173万本。
年に16万本ずつ建て替えている。

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10日の朝日新聞夕刊の記事では、さらに

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7万本は今秋までに点検を終えたとしている。

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とある。


気になる数字だが、
NTT東西併せて約1200万本の電柱を保有しているそうだ。
点検対象の電柱は2006年4月で188万本(全体の16%)。
毎年建て替えている電柱は16万本(全体1%)。
点検対象の電柱が全て建て替えが必要な場合は12年近くかかる。


東京電力のプレスリリースによると(2006.12.15から一部抜粋)

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…電線の張力などの影響で電柱生じたひびに雨水が浸入することにより
腐食した鉄筋で水素脆化が進展し、強度が低下することで折損に至る可能性があり…

水素脆化:鉄筋の腐食反応により発生した水素が鉄筋内部に侵入・拡散し脆化させる現象

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電柱に入るひびは、電線の張力によるものが多いということか。
そういったひびやなんかのチェックは
NTTネオメイト関西とオムロンソフトウェアが開発した
ICタグを使った「電柱管理システム」で管理されているようだ。
asahi.comの記事はこれを指しているのだろうか。
http://www.omron.co.jp/press/2005/s0912.html



電柱にICタグを設置し、PDAを用いてその情報を読み込む。
電柱の真ん前で、点検項目をPDAに情報を入出力するから
電柱情報の正確性が向上し、データの取り違えなどが抑えられる。
サーバにアクセスする必要がなく、遠隔地でも支障なく作業が可能。
同社によると作業が1/5に短縮すると言う。


電柱もIT化?で便利に管理される世の中になりました♪
というわけですね〜
ICタグはどんなものか今後よく見て探してきますね〜