田に写る夕日


新潟県長岡市与板の電柱


電柱を意識しない日常を過ごしていました。
いい景色を探しに旅は続けていましたが、
いつの間にか、電柱に対するへんなこだわりがすうっと抜けていったような感じです。

それは無意識だったんでしょうね。
街を歩く時も、
車で移動する時も
電柱が写真に写り込む時でさえも、
「この電柱素敵だ」とか
「ちょっと景色を邪魔している」とか
そういう意識がありませんでした。

そんな時間を何か月も過ごしていました。

今日、久しぶりに電柱の写真をアップしました。
電柱を撮りに行った日々がすごく懐かしい気もします。
そんな風にわざわざ電柱を撮りに行くことを目的にした旅は、今はしていません。

旅の途中でふと出会ったものに感動できればいいなって思います。
それが、空の色だったり、坂道だったり、小川だったり、花だったり。
その一つに電柱があるかもしれないし、ないかもしれない。

今はそういう気持ちでいます。

琵琶湖に浮かぶ島の電柱

多景島

琵琶湖に浮かぶ海岸線長さ600mの島
細長い形で戦艦のようにも見える。
島と言うよりは、大きな岩の塊ともいえる。
周囲は断崖絶壁だった。

島の形が眺める方向によって多様な形(景色)に見えることが由来だそうだ。


島の中央には寺院と塔と、

電柱らしき柱が1本ある。


鳥の子育ての時期だっただろうか。
警戒した鳴き声を発していたと思う。
穏やかに見学はできなかった。
題目岩と呼ばれる大きな岩にはお経が刻まれている。
地元の名士・井伊氏にまつわる話がある。

滞在時間は30分程度で十分。
晴れた日に行ってみたかった。

彦根港から王往復1,720円。
90分の旅。

福岡電柱記 二丈町・鹿家駅付近〜福吉

佐賀電柱記の続き
歩いていたら、いつの間にか福岡に入った
だから福岡電柱記。


【線路脇の沢】

岩から水が湧き出ていた
かなり大きい岩だ。
緑は岩肌に根付いているのかな。
そんなことを考えて、すぐ違うことに興味が移る。


【ラーどん屋さん】

岬を超えるとドライブインが現れた。
お昼の時間か。
お腹の虫の叫びを無視して歩く。
またドライブインが現れる。


ラーどんの看板に好奇心が負けて入店。
ラーメンとうどんをミックスした麺料理なんだそうな
佐賀牛の焼肉定食をたいらげた。
昼から豪勢だったが、カロリーを結構消費しているような気がして
あっという間にペロリ完食♪




電柱を探しながら歩く。
探さなくても目に入る。
ボーッと歩く。
視界から電柱が消える。
いい景色を見る。
ボーッと見る。
電柱が無いことに気がつく。
電柱を探しながら歩く。
(以下、ループ)


【大物を発見】

国道202号の道幅は狭い
自転車も歩行者も危険だろうね
そもそも車以外、通行しないのかも。
たまにある駐車帯が休憩場所
福岡まで41km。
電柱2本がセットで支える大型のトランス。
かなりの大物。


鹿家駅をまたぐ電線】

海沿いの道から離れ、線路沿いを歩く。
鹿家駅。単線の筑肥線は、上りと下りの電車が駅ですれ違う。
写真の右から左へと電線が横切る。
線路をまたぐように架かる電線もめずらしい。
やはりメンテナンスが大変だからだ。


【矢印】

すぐに海沿いの道に戻る
道路に矢印がつながっていると未来の道路みたいだ。
たぶん、小さいころに見た映画かアニメで、
未来の都市の道路にも矢印があったのだろう。
狭い道もそんなことを思い出しながら楽しく歩けた


【ゴール】

福吉駅近くの防波堤から眺めた景色
鏡山登り降り10km、
虹ノ松原〜福吉まで10km、
半日かけて歩き続けた両足を
唐津湾に反射する光とビールで癒す


次の電柱旅行は何処へ行こうかな〜

佐賀電柱記の続き 虹ノ松原〜玉島川

佐賀電柱記の続き




虹ノ松原
佐賀県唐津市虹ノ松原は、
江戸時代の初め、唐津藩藩主が新田開発のための防風・防砂林として
海岸沿い4、5キロにわたりクロマツを植えたと言われている。


静岡県・三保ノ松原や福井県・気比松原とともに日本三大松原として知られ、
特別名勝に指定されており、「日本の渚百選」や
「日本の白砂青松100選」にも選ばれている。
また、松林をくぐり抜ける道路は「日本の道百選」にも選ばれている。



唐津湾と姫島】
虹ノ松原を北に抜け、海に出た。
この日の水温は歩き疲れた足を心地よく刺激する程度の冷たさだった。
唐津湾の向こうに微かに見える島は、姫島のようだ。


この時点で既に10キロほど歩いていたようだ。
電柱を撮りにぼちぼち歩きだしたのだが、
写真右の半島のようなところを超えていくことになるとは思ってもいなかった。


玉島川と電線】
国道202号唐津湾沿いに東へ歩きだす。
玉島川河口部で、長い距離張られた電線を発見。
メンテナンスが大変になるため、川を超える電線は珍しい。
結構な長さもあるし、支える電柱には相当な力が掛っていそうだ。



【街灯を支える柱】
海沿いは風の影響を受けるから、支えているのだろう。
と思ったが、支えていないのかな?
ワイヤーもそんなにピンと張られて無さそうだしな。
電気を送るための柱かしら。
そして、ここは地面から電気を引っ張っている?
ふーむ。
何となく愛着が沸く柱だ。



【佐賀の浜と海】
来た道を振り返る。
まだ日差しが強い。
佐賀の海は透き通っていた。
明るい砂の色と、海の透明度。
佐賀が好きになりそうだ。


ここで佐賀の電柱探索の旅は終了。
続いて福岡編へ