佐賀電柱記 鏡山〜虹ノ松原

5月の休日、九州は佐賀へ出かけた。
旅と呼ぶにはあまりにも短い時間で、
電柱を撮りにかと言えば、
本心では知らない土地を気ままに歩くのが好きなだけなのだ。


初めて足を踏み入れる佐賀の地。
事前の情報はほとんど用意しない。
ウェブ地図「マピオン」で佐賀県を眺めたとき、
福岡市・姪浜(めいのはま)駅から唐津に向かう
JR筑肥線に興味を覚えた。


海沿いを走る電車に揺られながら、景色を眺める。
あとは、土地の料理を食べられれば十分だ。


デジカメと小さな肩掛けカバン一つで目的の電車に乗った。
のんびりした海沿いの街を赤い電車が走る。
途中の無人駅で降りて、
電車を見送ってから回収箱に切符をねじ込む。
目的地までの差額の無駄に、むしろ心が躍る途中下車。


虹ノ松原駅


松林の向こうに広がるはずの海に心が逸る。
が、ぐっとこらえて鏡山に登る。
アスファルトは葉の影が揺れる。
Tシャツは既に汗ばんでいる。



緑色に塗られた電柱を発見した。
以前八丈島井の頭公園では茶色に塗られた電柱を見つけたが、
どっちが景色に溶け込んでいるだろうか。



鏡山頂上展望台から眺める唐津
手前の林は虹ノ松原
潮の色が空と同化して宙に浮いているように見える島々



登ってきた道。
200mの標高は1時間超かかった



鏡山を降りて海の方へ向かう途中のこと
電柱の上、横に伸びる棒の上に黄色い風車を発見
なんだろね。「鳥除け」だろうか
電柱眺めて3年半は経つけどはじめてだ



すぐ近所の電柱には鳥の巣らしき塊を発見
こうならないようにあの黄色い風車があるのかな??
鳥の巣が電線に触れてショートしたり、
停電したりしないのかな



奥は松原の緑。
だいぶ近づいてきたころに、異様な柱たちを見つけた
ふる電柱、か?
ビニールハウスを加工用に建てられていた
設置間隔は2mぐらいしかないぞ
風が強いんだろうけどねこのへんは。


しかし、電柱ネタが多いな、唐津は。
小一時間のうち内にたくさんの
電柱ポイントを見つけて満足な私。